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傾聴カウンセリング・傾聴セラピー 

傾聴とは、目で耳で心で聴くことです。傾聴をご紹介します。

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傾聴|看護カウンセリングの基本技術

患者自身が自分の問題を探求するということを述べたが、これができるのは患者に表現力がある場合である。



患者が話していくのを看護師が聴いていき、「どういうことがあってどういうふうになったのか」というやり取りができれば、話の流れを整理していく感じで問いかけながら聴いていけばいい。

時々、「そういうことわかりますよ」とか「そういうことだったのですね」とか相づちは入れるが、ほとんど本人が語っているので、看護師が話す率はかなり少ない。

患者が9割ぐらい語って、看護師は問いかけや反復、言い換えを少しするだけである。

それで患者は自分自身で物事を整理していくのである。

以下はその事例である。

表現力のある対象への積極的傾聴例

男性の患者で、時間は1時間と最初から話してある。

初めていらした方だったので、ここに来る道順がわかったかどうかというようなことから話し始め、それからけっこう早いうちに、どんなことで困っているのかを尋ねると、少し顔を高く上げて、「フーッ」とかなり強い息づかいで深呼吸を始める。

最後までそんな感じだった。少しまずい会話だったような気もしたが、そんなふうに話しながら、本人が話をしていく。

最終的には母親のこと、母親にぶつけたい感情があることを話す。

次に、セクシャルなことだと言うので、どういうことか尋ねると、「小学校に上がるか上がらないぐらいの頃、寝ていると、両親の寝室から話し声がした。父の浮気を母が責めているような内容の会話が聞こえた」と話した。

そのときどう思ったかを尋ねると、「聞いてはいけないことを聞いてしまったと思った」と答えた。

それを聞いてどう思ったのかを尋ねると、「母を守ってあげなければならない。自分が見方になってあげなければならないと思った」と答えた。

小さい頃の記憶について尋ねると、「自分が守ってあげようと思って、母親のそばに行って抱きつこうとすると、母親に『男の子はそんなことをするものじゃない』と言われた」と答えた。

そのときどうしたのかを尋ねると、「呆然としてしまった」と答えた。

「その様子は私にも思い浮かべることができると言うか、そんな態度をとられたらどうしていいかわからなくなってしまいますね。私もそんな気持ちになりました」と伝えると、男性は泣いてしまった。

大声で泣いたわけではなかったが、涙が流れてきたのでティッシュを差し出すと、2枚取って涙を拭きながら、話を続けた。

「セクシャルなことというのは、母親を性的に満たしてあげなければならないという感情に常になるということです。しかし、それはあってはならないことだからできない。そういうことがあるので、女性が苦手なのです」と話した。

いつも自慰をして、そのときに見るポルノは、おばさんと言われるぐらいの年上の女性の載っているものであるという。

「苦手なタイプはいますか」と尋ねると、最初は「いない」と言っていたが、「いや、いる」と言うので、どんなタイプの人か尋ねてみると、「肉っぽい感じの人」と言う。

人格的にどうこうというのではなく、ふくよかで、肉欲が感じられるような人だそうだ。

「その人は、どんなふうに見えるのですか」と尋ねると、「自分には、女性の性器の陰部のように見える」と言う。

「それはどんな感じがしますか」と尋ねると、「気持ちが悪い。いやだ。近寄らないでほしい」と答えた。

「今回カウンセリングを受けたいと思ったのは、そういうことだったのですね」と尋ねると、「たぶんそうです。30何年生きてきて、自分としてはそれを受け入れることができない。

母親に対する憎しみがあったから、自分は生きてこられた。

もし憎しみを捨ててしまったら、何のために何を拠り所にして生きたらいいのか分からず、自分が崩れてしまう。

そうならないように、憎しみを持っているのです。

憎しみがあると、ある意味すごく楽で、母親がすることに対して『あなたが悪い』と常に言い返せる、相手のせいにすることができる。

憎しみが、自分の意思の拠り所になっているのです。これを捨てられるかどうかは、とても重大なことだと思う」と言う。

それから、患者に表現力がない、あるいは表現できない、したくないという場合の傾聴は、ただ聴いているだけ、待っているだけというのは駄目である。

その場合は、問いかけていくことが必要とされる。物事が明らかになるような問いかけをする。

その問いかけの内容は患者の心に響くようなことであり、聴いてほしかったんだということでなければならない。

そうすると、話したかった内容に結びつくのである。

最初は看護師が聞きたかったことを聞いていき、徐々に患者が話したいと思っているであろうこと、そして患者がきっと話したいと思っていることを問いかけていく。

そうすると、患者のほうが自分から話をするようになるのだ。

あれもこれもとただ問いかけているだけでもなく、ただ漫然と待っているだけでもない。

集中して話を聴き、そして「心の中ではこんなことが起こっているのではないか」、「家の中ではこういうことが起こったのではないか」、「こういうことが原因で、きっとこういうことが起こっているのだろう」というふうに関心を寄せて、少し推測しながら問いかけていく。

以下は、そのような事例である。

表現が少ないときの積極的傾聴の例

〔看護師〕 「お昼が済んだので、お薬を持ってきました。私はあなたの担当Kと申します」

〔患者N〕 「飲みたくないんですけど」

〔看護師〕 「少しお話させていただいてもいいですか」(患者のそばに椅子を寄せる)

〔患者N〕 「構いませんよ」

〔看護師〕 「Nさんは、お薬を飲んだ後、何かつらいこととかありますか」

〔患者N〕 「だるい」

〔看護師〕 「だるくなるんですね。他にはありますか?」

〔患者N〕 「薬、変わったんじゃないの」(怒ったような言い方をする)

〔看護師〕 「そんなふうに感じますか」

〔患者N〕 「苦くて苦くて」

〔看護師〕 「苦くなったんですね。今までよりも苦く感じますか?」

〔患者N〕 「よくわからないけど」

〔看護師〕 「朝飲んだとき、苦いと感じたんですか?」

〔患者N〕 「少しそう感じた」

〔看護師〕 「昨日の夜は、どうでしたか?」

〔患者N〕 「昨日は大丈夫だった」

〔看護師〕 「昨日の夜は大丈夫だったんですね。じゃあ、今朝からですね」

〔患者N〕 「うん」(うなずく)

〔看護師〕 「それで、薬が変わったと思ったんですね」

〔患者N〕 「うん」(うなずく)

〔看護師〕 「Nさんは、薬が変わると先生から説明があるはずなんですけど、今回はどうでしたか?」

〔患者N〕 「ない。だから怒っているんだ」

〔看護師〕 「なるほど。説明がなかったのに薬が変わったと思っているんですね」

〔患者N〕 「その通り」

〔看護師〕 「前と同じ薬だとわかれば、苦いというのが気のせいだったと思えますか?」

〔患者N〕 「何で薬を飲むんだ?」

〔看護師〕 「今少し話が変わりましたけど、何で薬を飲まなければならないのかと思っているんですか?」

〔患者N〕 「うん」

〔看護師〕 「それは、薬が苦いとか苦くないとか関係なくですか?」

〔患者N〕 「うん」(うなずく)

〔看護師〕 「Nさんは今回の入院は12月でしたよね」

〔患者N〕 「うん」

〔看護師〕 「なぜ入院したと思いますか」

〔患者N〕 「どこも悪くないのに、先生が入院するように言ったから」(睨むように答える)

〔看護師〕 「そのとき、先生から入院の説明があったはずなのですが、それを聞いてどう思いましたか?」

〔患者N〕 「おかしいと思った」

〔看護師〕 「では、今回の入院は納得していなかったんですね」

〔患者N〕 「だって、私はおかしくないもん」(怒ったように答える)

〔看護師〕 「そうですか。Nさん自身はまだおかしい感じはなかったんですね」

〔患者N〕 「しょうがないと思った」

〔看護師〕 「しょうがないですか。しょうがないっていうのは、どういうことでしょう?」

〔患者N〕 「しょうがないはしょうがないだもん」

〔看護師〕 「家族はとっても困ったみたいですよ」

〔患者N〕 「おかしいのは親なんだ」

〔看護師〕 「そうですか。自分ではなく、親がおかしいと思っているんですね」

〔患者N〕 「うん」

〔看護師〕 「おかしいところなんか、自分に全くないと思っているんですね」

〔患者N〕 「そう」(うなずく)

〔看護師〕 「自分はおかしくないのに、入院させられて、薬も飲まされた。それじゃあ、飲みたくないと思いますよね」

〔患者N〕 「うん」(うなずく)

〔看護師〕 「なるほど。そうなふうに思っていたんですね」

〔患者N〕 「いつも薬を飲め飲めって言うし、薬は変わっているはずなのに変わっていないってばかり言うし、おかしいとおもうでしょ」

〔看護師〕 「なるほど。納得できないことがありすぎるんですね」

〔患者N〕 「うん」(深くうなずく)

〔看護師〕 「入院するときの説明に納得していなかったし、薬を飲む理由もわからなかったから、すべておかしいと思ってしまうんですね」

〔患者N〕 「うん」(うなずく)

〔看護師〕 「今の気持ちはどうですか。話をして、少し気持ちが楽になったんじゃないかと思うんですけど」

〔患者N〕 「うん」

〔看護師〕 「納得できないことがはっきりすれば、もっと気持ちが楽になりそうですね」

〔患者N〕 「うん」

〔看護師〕 「もっとゆっくり時間をかけて話し合えれば、お互いにいいですね」

〔患者N〕 「うん」

〔看護師〕 「ところで、この薬どうしたものでしょう」(薬を見せる)

〔患者N〕 「飲まなくちゃ駄目なの」

〔看護師〕 「ええ。後でもう少し時間をとって、Nさんに入院しなければならなかった理由と薬の説明をしたいと思っています。ただ今は、お分かりになると思いますが、他の患者さんにもお薬を渡さなければならないんです。なので、できれば今お薬を飲んでいただきたいのです。2時30分になったら時間をとって、Nさんに説明いたします」
〔患者N〕 「いいよ」

〔看護師〕 「本当ですか」

〔患者N〕 「うん」

傾聴しながら問題が解決することもあれば、傾聴することで問題がわかることもある。

また問題が解決しないこともある。

すぐに解決しようとせずに、患者は今何を一番言いたいのかということを聴きながらはっきりさせる。

そうすると、何のことを話したかったのかということがわかる。

問題の解決だけがゴールではない。

傾聴するときは、患者に対する向かい方というものがあって、姿勢や視線などが重要となる。

椅子に座って聴くのは、患者と目の高さが同じになるので、わりといい聴き方の姿勢である。

患者がベッドであれば、看護師が少ししゃがんで、できるだけ目の高さを同じにする。

椅子に座る場合は、胸部に少し丸い空間ができるような座り方をする。

背もたれには寄りかからず前傾する。

この姿勢は、両足をしっかり地につけると安定して、わりとよい空間ができる。

これが積極的傾聴をするときの姿勢である。

ある人がロールプレイングをビデオに撮って見たところ、患者にわーっと話をされると姿勢が後ろに下がり、患者に「それはどういったことでしょうか?」と尋ねるときは体が前に行っていたという。

けっこう体が前後に動いているということに気づいたそうだ。

患者の気持ちを色々聴いていると、怒っている患者に対しては、そのままの姿勢で聴いているより、看護師が後ろに引いてあげたほうが患者も楽になるということがわかる。

患者のほうが少し前に位置する感じだ。患者がどんどん話してくる言葉を全部看護師が受け止めて、そして「それはどういうことなのでしょうか?」と尋ねるときに、患者のほうに向かっていく。

一般的に、患者とカウンセラーの体が動くという(例外はあるかもしれないが)傾向がある。

体の動きは、結構意味があることもある。うつ病患者や、生きていくのが嫌で死にたいと思っている患者の話をずっと聴いていて、最後に気持ちが穏やかになってきたときに、看護師が患者のほうを向いて体をぐっと上げると、患者の目と体も一緒に上がる。

気持ちが元気になってくる。ただ単に体を上げればよいのではなく、気持ちがぐっとなってくると、体が自然にふっと上がるときがあるのだ。

そうすると、患者もいっしょに元気になってくる。看護師がこのような傾聴の姿勢をとっていると、体の動きが患者の気持ちと連動してくるのである。

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